ヒガ アサミ オフィシャル ブログ

東日本大震災から
今日で三年が経過しました。

当時、東京に住んでた私は
今でもあの瞬間、あの恐怖感を
忘れる事はありません。
本当にこわかった

あの日あの時間、外を歩いてたら
突然地鳴りがして凄い揺れが来た。
道路沿いにあった古民家の
高さ５mぐらいのブロック塀が
私が歩いてたすぐ目の前で
一瞬にして崩れ落ち
子猫が下敷きになってしまった
残酷な光景を、今でも
はっきりと覚えています泣。

立ってる事もできず
その場でしゃがみ込む程の揺れ。
味わった事のない大きさ
味わったことのない長さ
味わったことのない恐怖

家の中では
冷蔵庫とレンジとテレビが倒れ
戸棚物も壁の置物も
ほぼ落下状態。破損物も多々。
情報を知りたくて携帯で
電話やメールしようと思っても
電波障害で機能せず...。
その間も余震が絶えず
ずっとひとりで震えていました。

倒れたテレビを起こし
急いでニュース番組を見ると
今、私の周りで起きてた以上に
衝撃的で悲惨でありえない映像が...
どのチャンネルも全部。

夢？？現実？？
信じがたい状況に怯え
ただただ涙だけが流れてました。



東日本大震災で多くの犠牲者が
出てしまいました。
あの日、普段と変わらない
朝を迎えたはずなのに...。
一瞬にして奪われてしまった
たくさんの尊い命
一瞬にして奪われてしまった
たくさんの夢や未来
自分の事のように悔しくて悲しい。

地震と津波で消えてしまった街...
そんな恐ろしい状況のなかでも
必死に生き抜いてる
沢山の被災者の姿をテレビから見て
曲を作ろう。と思いました。

想像を絶する過酷な被災地で
毎日踏ん張って過ごしてる
被災者の方々が、曲を聴いて
ほんの少しでもいいから
生きる希望や未来に繋がれば...。
そんな曲を作りたい。って。
そして、なるべく早く被災地に行き
被災者の方々の目の前で唄いたい。

ただそれだけの思いで作りました。
『頑張って』っていうフレーズは
使いたくなかったけど
結局、仕上がった歌詞には
そのフレーズがかなり多い。
使いたくないけど
伝えたい言葉......でした。

『頑張って』なんて言われなくても
あんな状況で生き抜いてるんだから
みんな頑張ってるに決まってる。
でも、やっぱり伝えたかった。

そして、震災から少し経って
被災地に唄いに行く事ができました。
茨城と仙台と石巻。

この曲の1曲入りのCDも作り
被災者の方々に配りました。
その場で唄を聴いてくれた方が
涙を流して『ありがとう』と
言ってきてくれたのは嬉しかった。
作ってよかった。
唄いに来てよかった。


結婚したての私の友達は
あの日の震災で
大切な旦那様と子供を失った。
心の傷は一生消えないけど
それでも、ずっとずっと
生き抜いて欲しいです。

もう二度と、二度と
あんな日が来ませんように...。






『それでも生き延びてくれたあなたを讃えるよ』


それでも生き延びてくれた
あなたを讃えるよ
揺れて 荒れて 壊れて のまれて
死ぬほど怖かったでしょう
それでも生き延びてくれた
あなたを讃えるよ

一瞬にして 全てを
全てを失ったあの日
家族 友達 愛する人
夢や未来も全部
それでも生き延びてくれた
あなたを讃えるよ
それでも生き延びてくれた
あなたにありがとう

諦めないで 見失わないで
希望と光 明日を信じ
今を生きていこう
手と手とりあって
前を向き立ち上がって
ひとつひとつの命と笑顔
守って生きていこう
頑張って 頑張って 頑張って
辛くって 悲しくて
心ちぎれそうだけど
頑張って 頑張って
あなたは生きていくんだ
その先にある光 信じて
共に生きよう



それでも生き延びてくれた
あなたを讃えるよ
寒くて 震えて お腹もすいて
流す涙もないでしょう
それでも生き延びてくれた
あなたを讃えるよ
それでも生き延びてくれた
あなたにありがとう

諦めないで 見失わないで
今ここにある 確かな命
守って生きていこう
手と手とりあって
前を向き立ち上がって
ひとりじゃないよ
みんなついてる
だから生きていこう
頑張って 頑張って 頑張って
失った大切な あの人の分まで
頑張って 頑張って
あなたは生きていくんだ
その先にある光 感じて
共に生きよう


それでも生き延びてくれた
あなたを讃えるよ
ささやかでもいいから
あなたの幸せを祈り 唄うよ
あなたの上に
温かい愛と希望と
光と穏やかな日々
ずっとずっと注がれますように...
祈り続けて唄うよ
祈り続けて唄うよ
明日を信じて生きよう